悲惨な転落事故:台湾の景勝地で退職教師が死亡、法廷闘争へ

夫の国家賠償請求訴訟が敗訴、人気ハイキングコースの安全性への懸念が浮き彫りに
悲惨な転落事故:台湾の景勝地で退職教師が死亡、法廷闘争へ

台湾の観霧国家森林遊楽区にある快山巨木歩道から転落し、退職教師の張さん(女性)が死亡するという悲劇が起きました。夫の呉さんは、歩道の勾配がきつく、安全対策が不十分だったことが事故の原因であるとして、815万円の国家賠償を求めて訴訟を起こしましたが、新竹地方裁判所は呉さんの訴えを退けました。

裁判所の判断は、事故現場に不適切な設置や管理があったという証拠がないことに基づいています。さらに、裁判所は、安全対策の欠如と張さんの転落死との間に直接的な因果関係はないと判断しました。

呉さんの主張によると、2023年6月6日の朝、張さんは友人と一緒に、歩道入口から約500メートルの地点を歩いていたところ、下り坂の木製の階段で滑ってしまいました。その後、約140メートル下の深い谷に転落したとのことです。事故現場は、幅約1メートルと狭く、急斜面が隣接していました。特に重要なことに、19メートルの区間には保護柵が全く設置されていませんでした。呉さんは、このような危険な場所に安全対策がなかったことは、特に歩道の一部に手すりやロープが設置されていることを考えると、重大なインフラの過失であると主張しました。



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