台湾の水族館経営者が絶滅危惧種の密輸で実刑判決

キングコブラなどの保護動物を輸入した罪で9ヶ月の実刑判決
台湾の水族館経営者が絶滅危惧種の密輸で実刑判決

台湾、台北 – 台湾のある水族館のオーナーが、キングコブラを含む保護された野生動物を速達で違法に台湾に輸入した罪で、懲役9ヶ月の判決を受けました。嘉義地方裁判所は、この判決を下し、野生生物の密売の深刻さを浮き彫りにしました。

裁判所の文書によると、被告である蘇(スー)という男性は、インドネシアのジャカルタからキングコブラ1匹とアジアウォーターモニター6匹を含む貨物を注文しました。この貨物は、税関申告書で「スナック」と偽装されていました。

2021年2月24日、蘇(スー)は、実名認証プラットフォームであるEZ Wayアプリを使用して、FedExに荷物の通関手続きを許可しました。税関職員が荷物を検査したところ、生きた野生動物が発見され、直ちに当局に通報されました。

この事件は、嘉義地方検察庁に送られました。蘇(スー)は、内容について一切知らなかったと否認し、パッケージの中身を知らなかったが、水族館の事業で受け取る荷物の量が多いため、輸入フォームを記入したと主張しました。

しかし、裁判所は蘇(スー)の説明を納得できるものとせず、EZ Wayアプリを積極的に使用していたことと、荷受人情報が一致していることを理由に挙げました。裁判所は、蘇(スー)が内容を知らずに税関申告を許可することはなかったと強調しました。

キングコブラとアジアウォーターモニターは、台湾の農業部によって保護された野生生物種としてリストされており、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)の下でも規制されています。裁判所は、蘇(スー)が野生生物保護法に違反したとして有罪判決を下しました。この判決はまだ上訴することができます。



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